【2022/9】第7回 碁石海岸で囲碁まつり
首都と大船渡「心をつなぐ竹灯かり」
木谷 正道
碁石海岸で囲碁まつり実行委員長
首都防災ウィーク実行委員会事務局長
三年ぶりに訪れた大船渡はあたたかでした。
風景、街並み、市民の皆さま、前と同じですべてが懐かしい。やっと帰ってこれた。
首都防災ウィーク終了後の9月23日~25日、岩手県大船渡市で「第7回碁石海岸で囲碁まつり」を開催しました。
「誰でも囲碁大会 in 大船渡」がメインテーマで、東京から25人が参加しました。
◆9月23日(金)
囲碁大会の先生は信田成仁七段(日本棋院)。
2014年の第一回以来、ずっと参加くださっています。地元のバンドメンバーや親子連れなどに丁寧に指導されました。
続く特別記念フォーラムには、戸田公明市長、金昌治・日本棋院大船渡支部長、大和田東江・碁石地区復興まちづくり協議会会長、柿島光晴・誰でも囲碁大会実行委員長(全盲)、竹DS(創作ソロ手話唄、聴覚障がい)、大石亜矢子(シンガーソングライター、全盲)、古本聡((株)土屋取締役・最高文化責任者、脳性麻痺)、浅野史郎(元宮城県知事、オンライン出演)、原香織(みらクルTV番組編成部長)が出演(進行:木谷正道)。
戸田市長は、被災後11年半の復旧・復興の取り組みをプレゼンされ、あらためて、本当に大変な日々であったことを思いました。フォーラムの最後に、全盲の歌姫・大石亜矢子さん(シンガーソングライター)が、アメイジング・グレイスを弾き語り、胸に沁みました。
◆9月24日(土)
二日目は、囲碁大会と「夢のコンサート」。
コンサートには、LoveSongers(気仙沼のユニット)、大石亜矢子、木谷正道&心の唄バンド(竹DS、丸山泰明、佐野和子)、香織&MIKUMI(天使のダンス、特別支援学校高三、ダウン症)が出演しました。
翌月、10月13日に、市制施行70周年の記念式典が開催され、聖成崇夫さん、藤田千晴さんと一緒に参加しました。
こちらが感謝申し上げるべき立場なのに、「碁石海岸で囲碁まつり実行委員会」が感謝状をいただきました。「心温まるご支援」の文言に胸が熱くなりました。ありがとうございました。
その翌日、昼食をご一緒した大和田さんがこう言われました。
「木谷さん、来年は関東大震災100年なんでしょう?」
「そうです」
「それなら、100本の竹を切りましょう」
2021年に、大和田さんたちが40本の竹を切って下さり、竹灯かりを作って首都防災ウィークの会場を照らしました。
100本切るのは大変な作業ですが、二度とない機会なので、ご好意をお受けすることにしました。
こうして、大船渡と東京の連携が「関東大震災100年・第11回首都防災ウィーク」の主軸になり、かつてない22日間の連続開催へと発展しました。
竹の切り出し(2023年7月)、障がいを持つ方々や若者たちによる「竹明かり制作ワークショップ」(8月)、竹灯かりの中で開催される開会式(20日)、鎮魂と希望の世界音楽祭(9月9日)、最終日の防災フォーラム(10日)。
竹灯かりは大船渡に「里帰り」して、10月14日夜、第8回囲碁まつりの初日に開催される「鎮魂と希望の音楽神社祭」を照らします。
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